魚津三太郎塾第6期
魚津市/富山大学
地域課題と企業課題を解決する地域プロジェクトの創造 いざ未来形魚津へ!

事業レポートReport

魚津三太郎塾第8期5日目 特別講義

日時:令和元年10月8日(火)14:00〜17:00
場所:魚津市役所 第1会議室

魚津三太郎塾第8期の5日目が開講。特別講義として村椿魚津市長から魚津市の現状と課題に向けた取り組みについて講義を受け,市長と塾生間での意見交換やディスカッションをおこなった。

5日目第7限講義
特別講義 魚津市の現状と課題に向けた取り組みについて

講師:魚津市長 村椿晃氏
特別講義 魚津市の現状と課題に向けた取り組みについて

地域課題を掴むためには客観的に地域を知ることが大切である。東洋経済が発表した住み良さランキング2019年版データで客観的に評価された現況の姿を県内各市と比較して,魚津市の強みは利便性で商業飲食小売店の多さがあると説明。県内各市の人口の現状と魚津市の人口数や人口構成の推移と現状での将来予測を示し,今後人口減少は避けられず,人口構成も高齢者比率が高くなっていくことも避けられないので,元気な高齢者でいてもらうための施策をする必要性を説き,若年者が将来へ向けたまちづくりに取り組んでもらいたいと話した。

さらに魚津・黒部・滑川の製造業・商業の事業所数の推移や商品販売額,小売店売り場面積や飲食店数の推移等をデータに基づき現状説明し,「魚津には昔から蓄積された商業サービス業の土台が残っている。無いモノをつくるより,あるモノの魅力を高める方が力をいれやすい」と話した。

続いて,三太郎塾塾生に期待することとして,ラグビー日本代表の廣瀬俊郎選手の「各チームには大義があり,チームの存在意義をみんなで考えて共有する。勝つことが目的でなく勝つことで素晴らしさを知ってもらうことが目的」という話を引用し,行政も企業も同じであり,地域での存在意義を考え共有し,周りの人を巻き込んで取り組んでもらいたい。魚津を元気にすることを積極的に応援してくれる人を応援することを大義と考えている。塾生の皆さんと市職員が共有できると幸せであり,大義を大切にこれからの活動をしていきたいと結んだ。

ディスカッション①
塾生から一言発言

塾生から一言発言

参加塾生は,市長からの特別講義を受けて「魚津市の現状や取り組みをどう思うのか」について個別の考えをワークシートに書きまとめる作業をおこなった。その後,各自3分の持ち時間で,魚津市の現状や取り組みをどう思うかについて意見や質問・感想の発表をおこない,村椿市長がその内容に丁寧に返答した。

塾生からは,人口減・事業者数減への市の取組についてや,「魚津のうまい水」の製造販売,魚津の魅力アピールなど人口の社会減少歯止めに関する質問や感想,子育て環境や子育て世代への施策,高齢者介護や介護予防,公園や公共施設の再活用など人口の自然減への対策について意見交換した。

村椿市長は「魚津が元気になる人材を育て,社会全体で子育てが出来るまちを目指したい。出生数の維持が課題で子育て環境整備が大切。魚津の魅力を伝え将来を担う人材を増やしたい。何のために自社があり何が出来るかを考えることは重要で“覚悟”“ビジョン”“ハードワーク”の3つの大義が必要」と話した。

ディスカッション②
テーマに沿って討議

テーマ
・魚津市の地域課題とは?
・自分たちの身の回りにある地域課題の例
・地域課題にどう係われる?

今回の市長の特別講義と市長とのディスカッション内容を受けて,塾生間でディスカッションをおこなった。

各塾生が自分の身の回りにある地域課題について,自分の仕事や専門分野に絡ませて考えや市長とのディスカッション内容をまとめたワークシートを元に,グループ討議をおこなった。個々の生活している地域・町内での課題,地域行事や伝統芸能,子育てや共助など住みやすい地区とは何かなど,魚津市についてお互いの考えや課題を共有・考察した。